弊社では、5Sによる現場改善・CFRPでの製品制作以外にも、いくつかの活動に取り組んでいます。
ここでは、弊社の取り組みの一部をご紹介いたします。
イラスト作成
不慣れなことについて考えるとき、文字や言葉だけではどうしても想像しづらかったり、
人によって思い描くものに違いがでてきたりしてしまいます。
イラストは、こうした想像しづらい、人によってばらつきができてしまうことでも、
みんな同じように思い描かせることができます。
文字資料だけではわかりづらくなってしまいがちな、具体的な改善の方法や、改善によってもたらされる未来想像図、あるいは手順書や説明書を分かりやすくすることができるのです。
弊社では、想像図や手順書などのイメージ図を自社にて作成いたします。
自社で作成するため、外注では伝達が難しい細かいニュアンスが含まれる場合でも、
齟齬なく確実に描くことができます。
弊社の指導する改善業務に関したことに限らず、新人教育のために企業で使用している資料や
手順書などにつきましても、必要に応じてイラスト作成をいたします。
また、製造業に特化しているため、通常のイラストレーターに頼みにくい機械構造や
機械操作に関する内容などにおいても、安心してお任せください。
エコカー開発
開発理由
21世紀は、世界人口が急増して各国の交通移動体とエネルギー需要が急増し、地球規模での環境破壊の危機が高まっています。
地球環境保全のため、多くの人や物の移動の利便性を確保しつつ、
安全でクリーンで効率的な交通体系を一刻も早く構築することが、全世界的に極めて重要な課題となっています。
その課題に対し、弊社でもできることはないかと考えた結果、
「改良ハンドレイアップ工法」によるCFRPを用いたエコカーの制作に至りました。
開発コンセプト
開発に当たり、下記の項目を満たすことを最低条件としました。
・超軽量(シャーシ、ボディ、動力源、足回り、1人乗り)
・フルカバー(ヘルメット不要、冬暖かく、夏涼しい、雨に濡れない)
・空気抵抗が少ない(前面投影面積、Cd値、Cl値)
・走行抵抗が少ない(転がり抵抗、タイヤ接地面積)
・安価である(男性希望価格:40万円、女性希望価格:80万円:弊社調べ)
開発の歴史
・平成18年4月 静岡大学工学部と共同開発決定
・平成18年8月7日 エコカー構想内容 特許申請
・平成18年9月 静岡大学工学部内で共同開発学生募集
・平成18年11月 エコカー実験車(1号機)デザイン決定、製作開始
・平成19年2月1日 はままつメッセ展示会(浜松グランドホテル)にて発表、展示
・平成19年5月18日 静岡大学浜松キャンパスにて初試走に成功
・平成19年6月11日 テレビ静岡取材(6/19ニュースにて放映)
・平成19年9月 エコカー試作車(2号機)デザイン決定、製作開始
・平成20年1月31日 はままつメッセ展示会(浜松グランドホテル)にて発表、展示
・平成20年12月5日 静岡大学浜松キャンパスにて初試走に成功
・平成21年1月28日 エコカー試作車(2号機)用モノコックシャーシをCFRPにて製作
・平成21年2月5日 はままつメッセ展示会(浜松グランドホテル)にて走行可能エコカー試作車(2号機)とCFRP製モノコックシャーシを展示
・平成21年6月25日 ものづくり中小企業製品開発等支援事業(試作開発等支援事業)補助金取得
・平成22年6月19日 ものづくり中小企業製品開発等支援事業にて製作されたCFRP製静岡県立浜松城北工業高等学校省エネ研究部エコカーHondaエコマイレッジチャレンジ鈴鹿大会に参戦
・平成22年7月24日 エコカー試作車(3号機) 1/5モデルにて風洞実験実施Cd=0.256
FrLift=-0.057 RrLift=0.061
・現在に至る
結果
・CFRP新工法(新ハンドレイアップ)で製造
・製造コストは従来のCFRPオートクレープ/プリプレグ工法の1/3(弊社比目標)
・引張強度はオートクレープ/プリプレグ工法の70%確保(70kgf/mm2)
・CFRP製モノコックシャーシは 昨年造ったGFRPモノコックシャーシの3倍の強度
・重量は1/3(17.5kgf→5.9kgf)